
Gemini 3で変わる検索の未来(講座レジュメ)

調べ物の進化:30年の変遷
1990年代:パソコン通信 → 1995年:Windows 95/インターネット → 2000年代:Google検索時代 → 2023年〜:AI時代(ChatGPT/Gemini 3)
今、最大の転換点を迎えています
インターネット経済の核心:「広告」
3者の関係で成立
- Google/Yahoo!:プラットフォーム提供→スポンサーから広告費
- ブロガー:記事作成→訪問数に応じた広告収入
- ユーザー:無料で情報取得
この仕組みが巨大インターネット経済を支えてきました。
GoogleとMicrosoftの戦略比較
Google:Android無料提供→広告で稼ぐ(大成功) Microsoft:Windows有料→広告モデルへ移行(苦戦)
Microsoftの迷走例:
- Windows 8:タッチ操作前提だがモニターが対応していない
- Windows Phone:使いにくく撤退
- Edge/Bing:半強制的な変更も魅力不足
良いサービスなら自然に乗り換わります。強制では定着しません。
ChatGPTの衝撃:検索習慣の激変
利用動向の変化
- 従来:「困ったときのGoogle、困ったときのYouTube」
- 現在:「困ったときのChatGPT、困ったときのGemini 3」
数字で見る変化
- ChatGPT:1年で月間15億アクセス
- Z世代40%以上:GoogleよりAIを好む
- 情報収集型検索(「〜とは」等):大幅減少
Googleのジレンマ:Gemini 3という決断
検索エンジン→アンサーエンジンへ
従来:キーワード検索→リスト表示→クリック 現在:質問入力→AI回答→完結(クリック不要)
深刻な問題
- Googleの収益57%(約26兆円)が検索広告
- クリック減少=収入減少
- 実績:2024年ニュースサイトのトラフィック20〜30%減
ユーザー流出を防ぐにはAI導入が必須。しかしAIはクリックを減らす。進むも地獄、退くも地獄。
懸念される悪循環
広告収入減→記事を書く意欲低下→コンテンツ質・量低下→AIの情報源枯渇→AI品質低下
AIの情報源は人間の記事 企業・個人サイトの体験談、知恵、工夫がAIを育ててきました。この情報源が枯渇すればAI自体も成長できません。
新しいインターネットの形
価値基準の変化
従来のSEO:キーワード、見出し最適化、ハウツー記事量産 AIが評価:明確さ、オリジナリティ、深み、信頼性
これから
- SEO重視ページ減少
- 詳細解説・独自データ・専門分析が増加
- AIの回答ボックス内での露出競争
まとめ:「再教育」の時代
Googleは20年かけて「検索結果から答えを探す」方法を教育しました。 ChatGPTは「質問して答えを待つ」ように人々を再教育しました。
Gemini 3は、Google自身が検索エンジンの終焉を認めた証拠です。
一夜にして変わりませんが、確実に「回答主導型インターネット」へ移行しています。
講座で学ぶポイント
- ChatGPT/Geminiの効果的な使い方
- 新しい時代のコンテンツ作成戦略
- 情報整理術とAI活用の組み合わせ
パソコン通信から始まった情報革命。次の時代に備えましょう。
