
WordPressのSWELL設定で気づいた「ミス」に対する本当の対策

今日は、WordPressでSWELLの設定をしているときに、ミスに対する気づきがありましたのでメモとして残しておきます。
目次
きっかけは、SWELLの「カスタマイズ」の表示が見えないことでした
今日、WordPressのテーマSWELLを使って作業していると、いつもは上部に表示されているはずの「カスタマイズ」が突然消えていました。
「壊れた?何かやってしまった?」と焦りましたが、原因はすぐに判明しました。
編集者権限でログインしていたのです。
その日は、他の運営スタッフの画面表示を確認しながら作業したかったので、意図的に編集者権限でログインしていました。ところが、途中でスタイルシートの設定が必要になり、「カスタマイズ」を開こうとしたら見当たらない。
当たり前です。編集者権限では、テーマのカスタマイズはできません。
わかってみればシンプルな話ですが、この小さなつまずきが、今回の大切な気づきにつながりました。
なぜWindowsにしてもWordPressでも「権限」を分けるのか?
WordPressには「管理者」「編集者」「投稿者」など複数の権限があります。Windowsにも「管理者」と「標準ユーザー」があります。
なぜこんな面倒な仕組みがあるのか。一言で言えば、ミスを防ぐための工夫です。
管理者権限はいわば「何でもできる神様権限」です。設定変更もプラグイン削除もCSS修正も、すべて一瞬でできます。便利な反面、ミスをしたときのダメージも最大になります。
誤ってプラグインを削除したり、CSSを書き間違えたりすれば、サイトが崩壊することもあります。しかも「ちょっとした操作のつもり」で起きるのが怖いところです。
だから、普段は編集者権限で作業し、設定変更が必要なときだけ管理者権限に切り替えるというのが正しい運用です。
私自身、Windowsでは以前から管理者権限と標準ユーザーを分けて、日常作業は標準ユーザーで行うようにしていました。それと同じ考えをWordPressにも徹底すること。今回の気づきで、改めてその重要性を実感しました。
ミスについての基本的な考え方——私の「勘違い」
ここからが、今回一番伝えたいことです。
今回のやりとりの中で、ChatGPTからこんな言葉が出てきました。
人は必ずミスをする
↓ だから ↓
ミスしても事故にならない構造にする
これを見たとき、「はっ」としました。
私はこれまでこう考えていました。
「ミスは必ず起きる。だから、ミスが起きないような設計や工夫をしよう」
一見、正しそうです。ベテランの方もきっとそう考えてきたと思います。でも、よく考えてみると、これは矛盾しています。
「ミスは必ず起きる」と言っておきながら、「ミスが起きない設計を」と言っている。どこかおかしいですよね。
ミスは必ず起きます。疲れているとき、思い込みがあるとき、急いでいるとき——どれだけ気をつけても、人間である以上100%ゼロにはできません。これは能力の問題ではなく、人間というものの「仕様」です。
だとすれば、設計の目標は「ミスをなくすこと」ではなく、「ミスをしても事故にならないこと」 でなければなりません。
車を思い浮かべてください。人は運転ミスをします。だから車には、シートベルト、エアバッグ、ABS(アンチロックブレーキ)が付いています。「ミスをしない運転手を育てる」ことも大切ですが、それだけでは不十分で、ミスが起きても死亡事故にならない構造を車側に持たせているわけです。
WordPressの権限管理も同じです。
- 管理者でログインして作業 → ミス=即、事故
- 編集者でログインして作業 → ミスしても、影響は限定的
これが「設計の違い」です。
👉 不便さは設計できるが、事故は”発生してからでは遅い”
今回の気づきを一言で表すなら、これです。
「不便さ」はコントロールできる。でも「事故」はコントロールできない。
編集者権限での作業は、たしかに不便です。カスタマイズができない。プラグインをいじれない。「ちょっと面倒だな」と感じることもあります。でも、その不便さは運用で補えるものです。必要なときだけ管理者に切り替えればいい。
一方、事故は違います。管理者で誤操作してサイトを壊してしまったら、復旧作業が必要になります。クライアントや利用者に迷惑をかけます。信頼を損なうこともあります。「気をつけてたのに……」では遅いのです。
だからこそ、最初から事故が起きにくい構造を設計しておく必要があります。
人は必ずミスをする
↓ だから ↓
ミスしても事故にならない構造にする
これが、ミスに対する正しいアプローチだと改めて確信しました。
さいごに
今回の反省を踏まえて、自分自身の運用方針を改めました。
普段の作業は、どのサイトでも編集者権限でログインする。
不便に感じることもあるでしょう。「管理者でログインすればすぐ済むのに」と思う瞬間もあるかもしれません。それでも、その不便さは受け入れます。なぜなら、その不便さは事故を防ぐために設計されたものだから。
また、一緒にサイトを運営するスタッフにも、この考え方を伝えていきたいと思っています。
「なんでこんな面倒な設定になっているの?」と思う人もいるかもしれません。でも、「不便なのは、事故を防ぐための設計だ」 と理解してもらえれば、その不便さを前向きに受け入れてもらえるはずです。
ミスは必ず起きます。それを前提に、ミスが事故にならない仕組みを作る。これはWordPressに限らず、WindowsでもNASでもメール送信でも、あらゆるIT操作に共通する考え方です。
ベテランの方も、ぜひ一度、自分の日常の作業環境を見直してみてください。「ミスをしない自分」を信じるのではなく、「ミスをした自分でも事故にならない環境」を整えているかどうか——そこが大切なポイントだと思います。
