
IT鳥瞰図シリーズ 第2回 | コンピュータ進化の鳥瞰図

~新しい技術を理解する一番簡単な方法~
目次
はじめに
「Googleが難しい。」
「クラウドがよく分からない。」
「AIは便利そうだけれど仕組みが理解できない。」
最近、このような相談を受ける機会が増えました。
しかし、私はその原因は、新しい技術が難しいからではないと思っています。
本当の理由は、30年以上にわたるコンピュータの進化を、私たちが一つの頭の中で理解しようとしているからです。
そこで今回は、細かな操作方法ではなく、一度空から全体を眺めるように、「コンピュータ進化の鳥瞰図」を一緒に見ていきたいと思います。
コンピュータは突然進化したわけではありません
私たちが現在使っているクラウドやAIは、突然現れた新しい技術ではありません。
長い年月をかけて、一歩ずつ積み重ねられてきた結果です。
その流れを大まかにまとめると、次のようになります。
パソコン通信
↓
Windows95・インターネット
↓
ブロードバンド
↓
クラウド
↓
スマートフォン
↓
AI
この流れが分かるだけでも、現在のITはぐっと理解しやすくなります。
時代ごとに「主役」が変わってきた
私は、コンピュータの歴史は「技術の進歩」というより、
その時代の主役が変わってきた歴史
だと考えています。
| 時代 | 主役 |
|---|---|
| パソコン通信 | 通信すること |
| Windows95 | パソコンを使うこと |
| インターネット | ホームページを見ること |
| ブロードバンド | 高速通信 |
| クラウド | データを共有すること |
| スマートフォン | いつでもどこでも利用すること |
| AI | 考えることを支援すること |
つまり、コンピュータは「性能」を競ってきたのではなく、
人が便利になる方向へ進化してきたと言えます。
私が経験したWindows95の衝撃
私はパソコン通信の時代からパソコンを利用していました。
その頃は、通信するための専用ソフトを使い、電話回線で接続するのが当たり前でした。
そんな時代にWindows95が登場し、ブラウザやメールソフトが最初から入っていたことは、本当に衝撃でした。
「これからパソコンの世界は大きく変わる。」
そんな期待を感じたことを今でも覚えています。
クラウドという名前は本当に分かりやすい
クラウド(Cloud)は「雲」という意味です。
雲は空に浮かび、どこからでも見ることができます。
クラウドも同じように、
どこからでも利用できる場所
というイメージから名付けられました。
私は、この名前はITの歴史の中でも、とても優れたネーミングだったと思っています。
メールサーバーも、今振り返ればクラウドの考え方そのものでした。
技術そのものよりも、この「分かりやすい名前」が、クラウドを社会に広めた大きな理由の一つだったと思います。
歴史を知ると、新しい技術が怖くなくなる
新しい技術が登場すると、
「難しそう。」
「ついていけない。」
と感じることがあります。
しかし、歴史を振り返ると、新しい技術は必ず、それまでの技術の延長線上にあります。
だから、
歴史を理解することは、新しい技術を理解する近道
になります。
まとめ
今回お伝えしたかったことは、一つだけです。
コンピュータは突然進化したのではありません。
パソコン通信から始まり、
Windows95、
インターネット、
ブロードバンド、
クラウド、
スマートフォン、
そしてAIへと、一歩ずつ積み重ねられて現在に至っています。
まずは、この大きな流れを頭の中に入れてみてください。
細かな知識は、そのあとで十分です。
全体像が見えるだけで、これから登場する新しい技術も、きっと今までより理解しやすくなるはずです。
次回予告
次回は、
Microsoft・Apple・Googleは何が違うのか?
をテーマに、それぞれの会社がどのような考え方で現在の仕組みを作ってきたのかを、鳥瞰図を使って分かりやすく整理していきます。
